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明るい夜間戦闘

第二次世界大戦のヨーロッパ上空で繰り広げられたドイツとイギリス、アメリカの知られざる夜間戦闘の歴史や航空機、技術の紹介しています。

MG 151/15 15mm 機関銃

MG 151/15 15mm 機関銃は1940年にマウザー・ヴェルケによって開発された航空機用の機関銃でした。

ドイツはヴェルサイユ条約によってMG 34 機関銃と同じように、それまで航空機関銃も製造が禁止されていました。ラインメタル・ボージクはスイスから輸入したMG 30 7.92mm 機関銃を改良し、旋回機銃のMG 15や固定機銃のMG 17など7.92 mm機関銃が生産され、主力戦闘機を想定していた初期型のBf 109にはMG 17が搭載されました。

スペイン内乱での実戦経験から戦闘機の火力増強が図られ、モーターカノン用としてエリコン製の20mm FFS 機関砲を購入しました。しかし寸法が大きくDB 601のシリンダーの間に納まりきらなかったので、代わりに20mm FFS 機関砲を元に弾薬を20×80RBに変更・改良を加えたMG FF 20mm 機関砲をライセンス生産しました。
試験的にBf 109E-2に搭載したところ、エンジンからの振動によって銃本体にトラブルが多発し、結局主翼に装備せざるをえない事や、初速や弾道性能などがいまいちよくなかったことから、ラインメタル・ボージクマウザー・ヴェルケに対し新たな機関銃の開発が発注されました。
ラインメタル・ボージクは電気発火方式を採用し、プロペラ同調が可能なMG 131 13mm 機関銃を開発しました。

一方、マウザー・ヴェルケはドイツ空軍の要望から高威力のMG 151/15 15mm 機関銃を開発しました。MG 151/15 15mm 機関銃は初速が950m/sにも達する驚異的な機関銃でしたが、高初速からくる反動によって銃本体の破損が絶えず、航空機の機首強度などが問題になりました。また所詮15mmの軽量弾は破壊力が知れており、より高威力の機銃が望まれました。

MG 151/15を装備したBf 109F-2結局、MG 151/15 15mm 機関銃はBf 109F-2のモーターカノンとして採用されましたが性能も今ひとつだったので、Bf 109F-4からはMG 151/20 20mm 機関砲に置き換えられました。

性能

メーカー マウザー・ヴェルケ
口径 15mm×96mm
弾種 徹甲弾:弾丸重量66g
榴弾:弾丸重量51g、炸薬量 2.8g
重量 39kg
全長 1960mm
初速 950m/s
発射速度 680〜740rpm

その他

アメリカは鹵獲したMG 151/15 15mm 機関銃の高性能さに惚れ込みコピー生産を試みました。ロック・アイランド工廠でT17 15.2mm 機関銃として約350丁(諸説あり。300丁とも数千丁とも)が製造されましたが、「鋼鉄の芸術品」と表現されるプレス加工による精巧な機構をコピー出来ず製造不良に悩まされ、結局は破棄するはめになりました。

※モーターカノンとは倒立V型エンジンなどシリンダーの間に機銃を設置し、プロペラ軸上から発射可能にする搭載方法のこと。こうすることでプロペラ同調装置が必要なく機体の軸線上に搭載できるため命中率の向上が期待できる他、強固なエンジンマウントに実装する事で発射反動を吸収できました。小柄な機体でも大口径機関砲を搭載し易く、重量物が機体中心に設置できるので慣性モーメントの増大を防ぐのでロール性能への影響が少ないなどの利点があります。

参考資料

カテゴリ:

メタデータ:

投稿者:IMAGEDRIVE
公開日時:2009年6月24日 23:24 更新日時:2009年6月27日 19:48
URL:http://www.nachtjagd.org/technology/gun/luftwaffe/mg151_15mm_maschinengewehr.shtml

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